■2018年7月~
ずーっとほったらかしだったMacのパーツなどの整理することにした。まだ使えそうなものはオークションに出すことにした。
(拡大)
Power Macintosh G3 MT333は、起動しなくなったので、バラしてケースは粗大ゴミで捨て、中身だけ残しておいた。
そのマザボードを調べてみたが、破損しているようには見えない。電源を疑ったが、簡易テスターでは問題なし。次に128MBが2枚搭載されていたメモリーを調べた。メモリーを一枚だけ搭載すると、なんと普通に起動した。
メモリーを取っ替え何度もテストしてみた結果、メモリースロットか、メモリーどちらかが不調なのだが、メモリーは2枚しかないので、結論は出ない。でもマザボードが使えることが判明。

別アングル |
購入したのが20年前のことなので
記憶が定かではないが
UltraWIDE SCSI PCIカード
Ultra Wide SCSI HDD二台
PCIビデオボード
(ATI Rage)
10/100BASE-T
Ethernet PCIカード
のセットだったと思う
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電源も20年経過しているので、経年劣化が気になる。そこでPower Macintosh G3 MT333 のマザボードに古いPC用の ATX 電源を接続してみた。
■ATX電源の流用
Abee AS Power Silentist S-500ED(2009年5月の製品)で、オリジナルの電源とメインパワーコネクタの配線が同じだったので、そのまま付けたら、またしても普通に起動。
マッキントッシュでは「-5V」は使われていない、とかいう記事を読んだので、他の電源で「-5V」が配線されていない製品を取り付けたら、それは起動しなかった。
ジャンパーの設定でATX電源をそのまま利用できるらしい。
PCIスロットの上にあるジャンパーをMac SuppiyとPS/2 Supplyに切り替える。
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■古い光学ドライブのテスト
MT333のマザボートを使用して、最初に光学ドライブのテストを行った。以下の製品
・Apple 8x CR-506-C(唯一のSCSIドライブ)※
・ND-2500A(2003)ATAPI
・日立LG製 GSA-4167B(2005)ATAPI
・パイオニア DVR-112BK(2007)ATAPI
・SONY CRX155E(Apple 純正、Quick Silverに付属)ATAPI
・SONY-DW-U10A(Apple 純正、Apple Super DWU10)ATAPI
このうち、やっと動いてる感じのSCSIドライブ(希少)と、ATAPI接続のドライブの2台ぐらい残し、あとはオークションで売ることにした。
■古いハードディスクのテスト
MT333には、オリジナルでATTO製のUltraWIDE SCSI PCIカードが搭載され、Ultra Wide SCSI HDDが3台搭載されていた。 4GB・4GB・9GBの3台。4Gのドライブはどちらも作動し、OSもインストールできたが、9GBは動きもしない。
■ATA-66 PCIカードを使ってテスト
ATAから起動できるか、ATA-66 PCIカード(ProMax Systems TurboMAX)を挿して、IEDタイプのハードディスクを接続したら、これは普通に起動した。
■LANカードのテスト
次に、本体にセットされていた、10/100BASE-T
Ethernet PCIカード、EM-503 が使えるのか、テストしてみた。このテストに二日もかかってしまった。オリジナルのドライバーが入っているフロッピーディスクが認識しなかったのだ。

MT333に付属していたフロッピードライブが不良なのか、ディスクが不良なのかがわからない。とりあえずフロピーデイスクを調べることにした。検証用PCをセットしてPCにフロッピードライブを搭載し、ディスクを挿入するとやっぱり読めない。
ドライブが機能しているのか確認するため、別のフロッピードライブを挿入したら、これも読めない。もう一枚別のフロッピーディスクを挿入したらこれも読めない。いよいよ事態は悪化。
・検証用PC、1号
フロッピードライブA →フロピーデイスクA →読めない
フロッピードライブA →フロピーデイスクB →読めない
フロッピードライブA →フロピーデイスクC →読めない
ドライブの不良? 検証用PCのフロッピードライブを新品に変更しテストしたら、またしても結果は同じ。3枚とも読めない。
・検証用PC、1号
フロッピードライブB →フロピーデイスクA →読めない
フロッピードライブB →フロピーデイスクB →読めない
フロッピードライブB →フロピーデイスクC →読めない
まさか、検証用PCのフロッピーポートが不良なのか、その検証の為にさらに新たな検証用PC-2号をセットし、フロッピードライブをセット。ディスクをテストしたら、またしも3枚とも読めない。これではっきり結論、3枚のディスクが不良だってこと。無駄な時間を過ごしてしまった。
・検証用PC、2号
フロッピードライブA →フロピーデイスクA →読めない
フロッピードライブA →フロピーデイスクB →読めない
フロッピードライブA →フロピーデイスクC →読めない
ということでフロピーデイスクが壊れているので、EM-503のドライバーがない、ネットで検索するとプラネックスのサイトに終息した製品の情報とドライバーのダウンロードページがあったが、カード本体の形が現物と違っていた。とりあえずダウンロードした(ネットに接続しダウンロードなどは、iMac-2011+macOS Sierra)。
このドライバーをMT333のハードディスクにコピーするために(iMac-2011から)またしても試行錯誤してしまった。
PCのフロッピーからMacのフロッピーへと簡単にコピーできると考えていたがうまくできなかった、なぜ ?
iMac-2011からWindowsHome Serverにアップして、Serverから検証用PCにコビーしてそれをフロッピーに書き込むと考えたが出来なかった。
Appletalkだけで、SMBをサポートしていないので繋がらない。
■インターネット経由でドライバーのダウンロード
MT333にはEthernetポートがあるので、インターネットにアクセスできれば、自分のサイトにzip形式で圧縮したファイルをアップし、MT333からそのファイルをダウンロードすればいいと思い、実行してみた。
■MT333に付属のMacOS8.1を新規にインストールしインターネットに接続
インストールするにはDVDドライブを接続し、MT333オリジナルのCD-ROMからインストール。驚いたことにMacOS8.1に付属のネットスケープ3.0で(所々読めないところがあるが)普通にインターネットに繋がった。
当然だがこの時代にサポートされていたものしか読めかった。
ドライバーをダウンロードしインストール。やっとPCIカードの検証が終わり、製品が作動することを確認できた。なんてこった。
使用したのはFTPソフト fetch。使い方を思い出すのが大変だった。
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ネットに接続。
こんな感じ(拡大)
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■メモリー作動テスト
︎マザボードが使えることが判明したPower Macintosh G3 MT333でメモリー作動テストを行った。
メモリースロットは3本
メモリーの規格は、SDRAM 168-pin /3.3v/64bit /10ns
メモリーの容量は、8GB、16GB、32GB、64GB、128GB、最大384MBをサポート
・最初はメモリー1枚でテスト
購入時の、Kingston128MBが2枚ある、このどちらかが不良なのかを調べるテスト 
メモリバンクはCPU側から2、1、0 の 3スロット
メモリバンク0--◯
バンク1--作動せず
バンク2--◯
・次にメモリ2枚でテスト
バンク0と1--作動せず
バンク0と2--作動せず
■メモリーの検証用ツール
検証用ツールを探していたら、マックメムテスターというソフトが使えそうなので、またまた自分のサイトに一度アップして、MT333のネットスケープから落とし、メモリーテストを行ってみた。
テストは一枚ずつバンク 0/1/2と変えて行った。以下、全部問題なし。
PC100--Kingston(TOSHIBA)・128M、両面実装、購入時から搭載
PC100--Kingston(TOSHIBA)・128M、両面実装、購入時から搭載
PC133--SAMSUNG・128MB、片面実装
PC133--SEITEC・512MB、両面実装
PC133--M.tec・256MB、両面実装
PC133--BUFFALO・128MB、両面実装
PC133--BUFFALO・128MB、両面実装
マックメムテスター(http://www.macmem.com/memtest.html)
メモリーテストで特に問題はなかったわけだが、なぜKingston(TOSHIBA)を2枚搭載すると起動できないのかは、不明のままだ、マザーボードのバンク自体にも問題はないようだし?
試しにPC100--Kingston(TOSHIBA・128M/両面実装)2枚とPC100--M.tec(256MB/両面実装)の3枚を搭載してみたら、なんとまたしても普通に起動した。全く何が原因なのかわからないまま今回のテストは終了。相性なの??
毎度のことだが無駄な時間を費やしてしまった。多分このMT333にはアップグレードCPUが搭載され430MHzぐらいで動いているせいかも。
しかし、こんなバカなことがあるだろうか、3枚を搭載して動くのだから2枚で動かないわけがない。気を取り直して再度テスト。やっぱり動いた。バンク0と1、バンク1と2の組み合わせても問題ない。一体今までの時間はなんだったのだろう。
なぜ動く?
おそらく、最初に動かなかったのはオリジナル電源の容量不足ではないか ? とか不明点が多い。さすがOLD Mac、昔もこんなことで、徹夜して無駄な時間を何度となく過ごした。
■Power Macintosh G3 MT333の作動環境
UltraWIDE SCSI PCIカードに4GBのHDDを一台
Apple純正1997年製(IBM、DDRS-34560 )
PCIビデオボード(ATI Rage)に D-sub15ピンケーブルで
LG
23MP65VQ-P23インチに接続
D-sub15に変換するコネクターは、
6ピンの製品は1-2-6がONの"21"MULTIMODEで、
マザボードのビデオ出力ポートに接続。10ピンの製品は、1-2-3-4-5がONの"21"COLORコンポジットシンクで接続した。モニターはセパレート同期なのになんでだろう。
■23MP65VQ-P----2014/7/1
LG
23MP65VQ-P23インチ、16:9、IPS(AH-IPS)、ノングレア、1920x1080、表示色:約1,677万色、178°/178°、250cd(標準値)、コントラスト比:最大5,000,000:1、応答時間:5ms (GTG)、水平走査周波数:30kHz~83kHz、垂直走査周波数:
56Hz~75Hz(HDMI 56Hz~61Hz)セパレート同期
メモリーテストを終え、まだ少し気になることがあった。
まだ検証が終わっていないメモリーがかなりある。
・60pinSIMM
IIciで全部検証→8枚が作動することを確認
壊れたIIcを調べて、30pinSIMMのテストを行った
・70pinSIMM
168pinDIMM、PowerMac 7600/132で全部検証→問題なし
・PC-3200など
PC3200が搭載できるMacはもう所有していないので、PCでテストすることにした。
そのPC用メモリーテストソフト「memtest86」のダウンロードページにMac用と書かれていた所があったので、ダウロードしてCD-Rに焼いてみた。
intel Mac用でCDを入れ再起動し、「C」キーを押しながら起動させると、メモリーテストのメニューページが開き、defaultを選ぶと、テストが始まった。
テストは問題なかったが、キーボードなどが機能しなくなるので、ソフトを終了するには、電源ボタンを押すことになる。 
■2024年〜2025年(前回のテストから6年も過ぎ、住まいも変わった) |
Power Mac G3 MT333の筐体は捨てた。メモリー、ビデオボード、LANカードがヤフオクで売れた。残ったのはマザーボード、UltraWIDE SCSI PCIカード、UltraWIDE SCS HDDが2台、マザボード。
2025年に入ってから、友人が自宅や事務所の整理をするのでということで、
Power Macintosh G3 (Blue and White)と
PowerComputing PowerWave 604/150 を私の家に送ってきた。
で、Power Macintosh G3はプラスチック部分が割れてたり、取っ手がなかったりで、そのままでは売れそうに無いので、バラでヤフオクで売ることにした。その検証用に再びPower Mac G3 MT333が活躍することになった。しばらくぶりに動かした結果。
■2025-2-9
電池交換後起動
マザーボードのIEDポートに接続したDVDドライブ
ND2500でCDから起動、成功。
同じく、CD-OS8.6からは起動しない。
同じく、CD-OS8.51から起動、成功。
PCIスロットにATA66カードを接続しHDDを付けて、マザボードのIEDにDVDドライブを接続した状態でOS8.1で起動、成功。
しかし、CD-OS9.2.1のインストーラーは起動できない
さらに、CD-OS
9.1のインストーラーも起動できない。
UltraWIDE SCSI PCIカード-ATTOに
UltraWIDE SCSIハードディスクを取り付け、OS8.1をインストール、起動、成功。
これからドツボにハマる。
テストを繰り返しているうちに、全く起動しなくなる。
あきらめて、しばらく放置。
多分は、MacOSXのインストールCD上のインストーラーをクリック、自動で再起動して、インストールが開始するという機能を使ったため、Open Firmwareに何かが書き込まれたものと推測している。
■2025-3-4
また動いた、起動までにかなり時間がかかり
最初、白地にcan't openと何度も表示され(Open Firmware で起動している)、その後、グレーの表示に なり、OSが起動し始める。ここまで3〜5分。
さらに、マザボードのIEDポートが機能しなくなり、IDEやSCSIポートからは起動も、ドライブのマウントもできない。なのでATAカードやSCSIカードが必要になった。
終わったか ?
かなりの時間をさいて調べた。そしてすっかり忘れていた、Open Firmwareという言葉にたどりついた。このMacを使っていたのは30年近い昔のことで、すでになんの記憶もない。
で、要約すると、白い画面とエラーメッセージは、Open Firmwareを初期状態に戻せば良いとしうことらしい。
[command]+[option]+[O]+[F]を押しながら起動する
Open Firmware が起動
>init-nvram(プロンプトでinit-nvramを入力)と入力
enter
(「init」は「initialize」の略「初期化」を意味する)
再起動
(MT333の場合はCUDA スイッチを押し、起動後、日付と時刻再設定する)
とされていた。
《参考サイト》
Open Firmware(オープンファームウェア)を初期化する方法 https://discussionsjapan.apple.com/thread/10168884?sortBy=rank
http://www.jp.netbsd.org/ja/ports/macppc/faq.html#ofw-clear
https://mac-classic.com/articles/open-firmware-basics/
実行後、MT333は普通に戻った。そしてここからパーツの検証の開始
検証したパーツは、UltraWIDE SCSIハードディスク4台
IBM DDRS-34560 4.5GB UltraSCSI 68pin 7200rpm(Apple)
IBM DDRS-34560 4.5GB UltraSCSI 68pin 7200rpm
IBM DDRS-39130 9GB UltraSCSI 68pin 7200rpm(Apple)
Seagate ST318436LW Barracuda 18XL 18.4GB 7200rpm ULTRA160 68pin SCSI
ビデオボード
IXMicro Mac Twin Turbo 128M/M2 Revision 2.2 PCI Video Card
Number Nine Visual Technology Revolution IV HawkEye |
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Apple PowerMacintosh G3 MT333
M7107J/A M7107J/A
PowerPC G3
Mac OS 8.1
最大OS Mac OS X 10.2.8
標準 128MB 最768MB
スロット数 3 (空き 2)
168pin SDRAM
PC100 3.3V 64bit 10ns
[CD-ROM] 最大24倍速
PCI×3(2)
Rage Pro Turbo 6MB
シリアル×1
パラレル×1
モニタ×1・DB-15
SCSI-NarrowSCSI×1
IED-2
LAN-10BASE-TATI
Ultra Wide SCSI 9GB
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