日本を出発する前に、多数のパーツを持って行った。使わなかったパーツもあったが、計画どおりビストンもバルブも交換した。本当にこんなに必要だったか、かなり疑問も残るが、海外で日本製パーツを買うと高い、入手に時間がかかる。欲しいものが手に入らない、そう思って沢山のパーツを持って行った。実際、アメリカ、ヨーロッパ以外では、入手困難だった。広いアメリカでは、パーツを注文すると、届くまで一週間はかかる。日本とは違うとアメリカ人に言われてしまった。
1986年当時は、ヤマハもバイクでの旅行に協力してくれた。最初、計画段階でSRXが海外で販売されているかを問い合わせた。担当してくれた方が親切に対応してくれた。ヤマハには1965年YDSで世界一周した吉田さんが勤務されていて、私をヤマハ本社に招いてくれた。その後パーツの購入などでサポートしていただいた。
帰国後、「バイクで行く世界一周ガイドブック」を執筆中、資料の提供をお願いしたら、ヤマハはもう個人旅行者をサポートしないと資料の提供を断られた。今は、外国に行ってもインターネットに接続し、検索すればバイク屋を簡単に探せるし、ナビが使えれば、迷うことなく目的地に行ける。バイク屋も簡単に見つけられるだろう。
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