■ペルーでの事故
南米のペルー、クスコからマチュピチュに日帰りで観光に行ことして、林道に入り100kmぐらいのところで落石にフロントをとられ、転倒。バイクも自分も大破した。この事故であごの下の歯茎と右側の顎の骨、耳のすぐ下あたりを骨折。再出発まで半年もペルーに滞在する事になってしまった。地図では、マチュピチュまで道がある事になっていたが、実際は車が走れる道はなく、クスコからは鉄道を利用してマチュピチュに行くか、昔のインカ道をトレッキングするかしか方法は無かったみたいだった。事故後、バイクは、クスコで日系人に預かってもらい、自分は首都のリマで、けがの治療をした。
※写真は、マチュピチュにバイクをとりに行き、リマまで戻る途中のでミラーもヘッドライトもフェンダーもない。
リマで、日本からの送ってもらったパーツを受け取り、修理した。日本人には考えられないことだが、荷物を確実に受け取るには首都の税関に自分から出向いて、荷物を受け取るのが普通。日本からクスコのホテルなどに直接送ると、届かないかもしれない。バイクのパーツはヤマハから現地のヤマハ代理店に送っていただいた。代理店に出向き手数料を払ってパーツを受け取った。


日本を出発する前に、多数のパーツを持って行った。使わなかったパーツもあったが、計画どおりビストンもバルブも交換した。本当にこんなに必要だったか、かなり疑問も残るが、海外で日本製パーツを買うと高い、入手に時間がかかる。欲しいものが手に入らない、そう思って沢山のパーツを持って行った。実際、アメリカ、ヨーロッパ以外では、入手困難だった。広いアメリカでは、パーツを注文すると、届くまで一週間はかかる。日本とは違うとアメリカ人に言われてしまった。

1986年当時は、ヤマハもバイクでの旅行に協力してくれた。最初、計画段階でSRXが海外で販売されているかを問い合わせた。担当してくれた方が親切に対応してくれた。ヤマハには1965年YDSで世界一周した吉田さんが勤務されていて、私をヤマハ本社に招いてくれた。その後パーツの購入などでサポートしていただいた。
帰国後、「バイクで行く世界一周ガイドブック」を執筆中、資料の提供をお願いしたら、ヤマハはもう個人旅行者をサポートしないと資料の提供を断られた。今は、外国に行ってもインターネットに接続し、検索すればバイク屋を簡単に探せるし、ナビが使えれば、迷うことなく目的地に行ける。バイク屋も簡単に見つけられるだろう。


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